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仕事風景
Case 5 : トイレットペーパーのパッケージデザイン・キャラクターデザイン
パッケージ用キャラクターくまのラフスケッチ

愛媛県のイトマン(株)様より、トイレットペーパー用のキャラクターのデザインと、パッケージデザイン一式をご依頼頂きました。
ペーパーにもキャラクター柄を入れ、「女性やお子さんに好まれるような付加価値のある商品にしたい」という要望でした。
動物は「クマ」でいくことが決まっていましたので、商品と絡ませてどのようなイメージで進めるか、ラフスケッチをおこしながら方向性を考えていきました。
キャラクター自体が商品の顔となりイメージを決定するものなので、最初のラフスケッチはかなり重要なステップです。

ラフスケッチは下記の2タイプです。
A案はオレンジの香り付きのペーパーだということなので、関連させて「オレンジの森のくまさん」という設定に。
反対に、B案のほうは、元気な子供をイメージした「やんちゃなくまのぼうや」風に作りました。

パッケージ用キャラクターくまのラフスケッチ
ラフ案はAのほうで決まり!です。B案も力作なのでぜひどこかで生かしたいなと思っています。
決定後、ほぼラフスケッチどおりに書き起こしが完成。これが商品のメインイメージとなります。
トイレット柄にも使うため、2色使いの線画に加工し、ポーズ違いを3種作成しました。
ペーパーの柄なので、柄の大きさ、線の太さ、形状の細かさなど、つぶれにくいことを意識して調整を行いました。
パッケージ用キャラクターくまの決定デザイン
トイレット柄のデザイン・色指定
トイレット柄の色は、キャラクターと商品の持ち味を生かすなら、やはりナチュラルな色がぴったり!ということで、グリーンとオレンジに決定。
色チップで色相の違いや濃度の違いなど、微妙なところまで考えながら最適な色味を探します。
パッケージデザイン制作行程
トイレット柄は同じ柄を繰り返すデザインとなっているのでできるだけ自然な配置に見えることが大事なのです。
柄の大きさは適当か、ちゃんと連続柄となっているか、バランスは丁度良いか、など実際にどのように見えるか検証します。
これをトイレに持って行って、ペーパーホルダーに付けてみたりもしました。
次に、決定したくまのイメージでパッケージデザインを考えました。こちらもラフスケッチを2タイプ作成しました。
オーソドックスに柔らかいイメージでまとめたA案と、くまのかわいらしさを生かしてキュート&ポップなB案で違いを出してみました。思い切った構図のB案のほうがくまの存在感やインパクトが出るので、Bのほうで決定!です。
トイレットペーパーのパッケージデザインラフスケッチ
パッケージデザイン制作行程
 

ラフ案を元にしながらイラストレータにてトレース。
カタチを整えながらレイアウトをしていきます。
これも、ほぼラフスケッチのイメージ通りになりました。

パッケージデザイン制作行程

あとは色違いを作り、もっと良くなる色味はないか再検討するために、色替え案を作成。
青を混ぜてやや引き締めてみたり、オレンジ色を前面に出して香りの特徴を思いっきり出してみたり、という風に。
やはり直感で決めた黄色ベースが一番イメージ通りでした。

下が完成した展開図のレイアウトです。
透明マドのところはペーパー柄を敷き詰め、仮にイメージが沸きやすいようにしていますが、実際のデータでは削除します。

パッケージデザイン制作行程
パッケージデザイン制作行程

レイアウトが出来上がったら、パッケージデザインで欠かせない段階が、ダミー(カンプ)作りです。
立体になったときの見え方は平面で作ったときとはかなり変わります。この場合はくまの大きさ、位置、商品ロゴの大きさなどを調整しました。
透明フィルムにプリントしたものを貼り付け、袋状に組めば外装が出来上がります。

パッケージデザイン制作行程

トイレット柄をせっせと巻いて、18個詰めて・・・   

パッケージデザイン ダミー  

じゃーん!完成です。
本物みたいに出来上がってしまいました!。      

パッケージデザイン完成品
こちらが実際に出来上がった商品です。
関西のほうで販売されているとのこと。いっぱい買い占めてみんなに分けてあげたいくらい、お気に入りです(^^
オレンジの香りがやさしくほのか〜に香るので、トイレがほのぼの空間に・・・。スーパーで見かけたら、ぜひ皆さんもトライしてみて下さい♪
 
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